カリキュラム

作品を完成させるたびに『5つ』の学び

アートを通じて学べることはたくさんあります。季節ごとのいろんな作品制作のなかで大切にしたいのは、現役の画家として思うのは、都度都度の作品の出来栄えもそうですが、以下のような経験を得ることが大切だと思っています。

作品を完成させるたびに「5つ」の学びがあります。

「知る・感じる・考える・作る・説明する」です。

  • 知る――――アートをつくるための道具を知る。他の人の作品を知る。
  • 感じる―――「自分はどうしたいか」直感的に感じる。
  • 考える―――どうすればできるか論理的に考える。できなかったときは、なぜできなかったか考える。では今、どこまでだったらできるかな、と考える。
  • 作る――――やってみる。(やってみるには楽しさが必要ですね!だから「自分がどうしたいか」は大切です。)できたらおめでとう!
  • 説明する――ひとに説明してみよう~!(直感を説明するのって難しいけど、それを他人に論理的に説明する必要があることを体験するのは大切です。)

伝えたいことを伝えるための〈テクニック〉を学ぶ

応用編ですが、中学年・高学年になるにつれて学ぶ余裕が生まれてきたら、伝えたいことを伝えるための〈テクニック〉というものがあることを知る段階にになります。

でも、あくまでも楽しむことがアート制作の1番の動機です。きもちが硬くならないように、様子を見ながらちょっとずつ学んでいけたら良いですよ。

観察して描く 写真・写生
立体的に描く 影をつける
強調してみる 大きさ・色・形

〈無料〉初回教室は『自分だけのエコバッグをかいてみよう~!』です

初回はまず楽しむ大切さを重視して、作って使える作品『オリジナルエコバックをかこう~!』をつくります。

初回の教室は無料です。

ぜひお気軽にご参加くださいね!

初回無料教室『自分だけのエコバッグをかいてみよう~!』見本例

テーマ・・・知る・感じる・考える・作る・説明する
『絵の具を知ろう!』 絵の具はどうやってつかうのかな?混ぜたらどんな色になるかな?
『好きなもの・好きな色をバッグにしよう~!』 どんなきぶん?主役はなにがいいかなあ??
『下描きからかいてみよう~!』 完成までには描くじゅんばんがあるんだよ~!
『しっかり完成させてみよう~!』 たいせつなバッグ。ていねいに色をぬろうね~!
『どんな事をかいたのかな、おしえてね!』 完成したらことばで説明してみよう~!つぎはどんなことに挑戦したい?

〈ふだんの教室 その1〉季節のテーマ

季節のテーマを通じて文化風土を学び、1年サイクルでの成長を実感できます。

今月はなんの月かな~? 「節分~!👹」「ひなまつり~♪」「ハロウィーン!🎃」

来月はどんな月かな? 「バレンタイン~^^🍫」「クリスマス~🎅」

どんな花が咲くかな? 「ひまわり~🌻」「さくら~🌸」

どんなくだものがあるのかな? 「すいか~🍉」「みかん~🍊」

季節ごとに課題は変わってゆきます。

旬の題材を通して文化風土を学ぶことができます。

また毎年訪れる季節のテーマは、1年ごとの成長を

お子様ご自身でも振り返ることができるサイクルにもなります。

〈ふだんの教室 その2〉はやりのテーマ

楽しむこと好きなことがアートを作る1番の動機!すきなアニメやYouTuberなどをかこう~!

〈ふだんの教室 その3〉思い出や出会った人をかこう~!

家族と出かけた風景や、家族の顔・友だちの顔を描いて喜んでもらおう~!人のために作る作品の原体験になります。

〈ふだんの教室 その4〉「オリジナル缶バッジをつくろう~!」

初回に作ったエコバックと同様に、使って楽しめるアイテムです。大切に使おうね~!

〈ふだんの教室 その5〉夏休み教室

『コンクールに作品を出そう~!』
『学校の自由研究で絵をかいてみよう~!』

※カリキュラムは学年や個人の進捗度によって柔軟に変更します。

※授業順番はランダムに行います。

あらかじめご了承ください。

幼少時にアートを楽しむことが大人になってからの武器に

私が高校生の頃、数学者の藤原正彦氏の著書「若き数学者のアメリカ」を読みました。

夏休みの読書感想文の宿題でいくつかの課題本の中から選んだ本でした。

私に一番縁のなさそうな「数学者」というのがタイトルにあって、「こんな機会でもないと二度と読む機会もないだろうな」と、却って私の興味を惹いて選んだ本でした。

本がはとても面白く感動しました。でもとても面白かったという感覚だけ覚えているのですが、本の内容は1箇所を除いてほとんど覚えていません…(著者の藤原さんごめんなさい…。)覚えている一箇所はうろ覚えですが以下のような内容でした。

「偉大な数学者の生まれた町には偉大な美術がある。幼い頃に美しい遺跡や美術品に触れるとなにか法則のようなものを見つける力が宿るのか。そういう実体験が私(=著者の藤原さん)にはあった。しかし、数学者ラマヌジャンの故郷を尋ねたら美しいものは何もなかった。ラマヌジャンは例外だったのか?と思いながら森深く分け入ってみるとやはり美しい遺跡があった。」

そういう部分がありました。ラマヌジャンの映画は今はたくさんありますね。ぜひ一度見てみてください。ラマヌジャンは数学の証明を知らなかったそうですがとてもユニークな天才だったと言われます。

直感的と思われてるアートと、論理的と思われる数学と、結びつかないようでいて共通点もある気がします。数学者も最初に法則を見つける時は薄っすらと直感のように浮かぶと聞いたことがあります。最終的に論理的に証明して終わりますが。

アートも(私は偉大でもなくただアートの仕事をしているだけの者ではありますが)直感だけでなく、他人(協力者やお客様)に制作意図を説明する機会はどうしても必要です。仕事としてする場合は。そして言葉にするときに自分自身でも深く自分の直感が正しかったのかを省みる機会を得ることができます。言葉にならないようなものを言葉にしなければ自分を深めることはできないですし、社会に必要とされるチャンスも得にくくなります。(言葉が必要もないほどのアートが生まれる場合もありますけれど。それはそれでまた不思議ではありますが。)

このように、他人と異なる発想を肯定する経験を幼い頃にもつのは価値があると思います。またその発想がどうして正しいかを社会に説明する論理的な能力が必要だということも経験として持っておくことにも価値があると思います。

幼少の頃に、国語・算数・理科・社会・ITとも異なるアプローチでそういう経験をできることに価値はあると思います。幼少の頃にアートを楽しむ体験を持つことは、お子様ご自身がいま全部を理解できなくても、上記のように社会との関係が深まる大人になるにつれ武器になってゆくと私は思います。

こども絵画教室川口赤羽(仮)くま先生のアート教室
小学生が週末に楽しめる初心者のための絵画教室です。現役画家が教えます!