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石田三成が秀吉に認知されたきっかけとなった
『3杯の茶』という有名な話があります。
実話かどうかは定かではありませんが
ありえる話だなと思いますよね。
そしてその話が気になるのですが
それはなんでなんだろうと思い
その理由をじっくり考えてみました。
お茶を飲む人の感情を考察してみました。
1杯目 『仕事の後の一杯。ぷは~!喉が潤うなあ。幸せ~。』
2杯目 『2杯目の途中くらいまでが最高なんだよね。ちょっとお茶が熱くなったかな?でも逆に旨いかも。気のせいかしら?もう1杯ください。』
3 杯目 『あっやっぱり熱くしてあるんだな。鷹狩のあとに日陰で苦いお茶。幸せ。』
仕事の後のビールみたいですが
このような感想になるだろうと思います。
1杯目で実用性について体験。
3杯目で嗜好性について体験。
途中の2杯目で価値観が変わるゾーンがありますね。
おそらく話の種になるのは2杯目です。
価値観に変化がうまれるというのが感動ポイントなんだと思います。
いつからか『体験』を買う時代になったといわれますが
こういう、いい意味でショッキングな『体験』をすると
ついお茶を買って帰ってしまうかもしれませんね(笑)
秀吉は採用までしてしまったわけですし。
前提としてお茶自体に嗜好品として耐えるだけの能力があるから、
ということも大切ですが。
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茶の湯を最初に活用したのは織田信長だといいます。
土地には限りがあるので
『実用性』のある褒美として茶器を与えたといわれます。
茶の湯に関することは教養を伴うので『嗜好性』としての奥行きもあります。
茶席での価値観が変わる体験もあったようです。
さて絵にはそういうストーリーが十分に作れているだろうかと思います。
もちろん嗜好性は語れているかと思いますが
実用性も必要なのだと考えさせられる話です。
そういう理由で石田三成の3杯の茶が気になるのかしら、
ということを思ってしまいました。
(おまけ)
石田三成話のついで、にですが―
今年はコロナ禍の影響もあり
毎年開催しております展覧会『アート関ケ原』はお休みです。
来秋は阪神梅田本店では2度目となる『アート関ヶ原』が開催の予定です。
阪神百貨店が建て替えされているそうできっと綺麗になっている頃かと思います。
新しい仕事場での展示が楽しみです。
簡単に『アート関ヶ原』のご紹介をしますと、
展示に参戦の画家を出身地ごとに東軍西軍に分け
作品の売れ行きや来場者投票による人気の積算によって
東西の勝敗を決めるという(わ、シビアですね~!笑)
お客様参加型の展覧会です。
〈了〉