最近ではプレバトなど、
テレビでも絵手紙を見かけますね!
『私もやってみたい』
『1度描いてみたい!だけど、
100均の絵の具でも大丈夫??』
という声をいただきます。
実は、100均の絵の具でも絵手紙は描けます。
なぜなら、私も旅先・屋外スケッチで
100均の絵の具で
絵手紙を描くことがあるからです。
私は絵手紙教室の講師のくぼ田木蓮と申します。
教室をはじめて10年で
のべ約32000人の生徒さんに
絵手紙の授業をしました。
NHK、日本橋三越本店、西武池袋本店ほか、
多数の教室開催実績があります。
この記事では
・100均絵の具などの『かんたん絵手紙道具』
や、
・しっかり描きたい方向けの『おすすめの絵手紙道具』
を注意を交えつつ解説します。
この記事を読むと、
100均の絵手紙道具の
メリットやデメリットがわかります。
結論としては、
手軽に描きたい方は『かんたん絵手紙道具』を用意すればOKです。
しっかり描きたい方は『おすすめ絵手紙道具』を用意すればOKです。
そうすればあなたが初心者でも絵手紙を始められます。
それでは早速、道具を見ていきましょう!
手軽に描きたい方…『かんたん絵手紙道具』
しっかり描きたい方…『おすすめ絵手紙道具』
番号順に解説していきます!
①絵手紙用紙 画仙紙(和紙はがき)
ここでは①絵手紙用紙の解説をいたします。
結論:『にじみにくい画仙紙』がおすすめです!
理由:大まかな絵柄も、繊細な絵柄も描けるからです。
郵便局の一般的な官製ハガキは
水をはじきやすい洋紙でできているため絵手紙が描きづらいです。
その点、画仙紙という和紙を使えば、
味のあるにじみや風合いが生まれてかっこよく描けます。
ここでは③筆について解説いたします。
画仙紙には、にじみやすい画仙紙と、にじみにくい画仙紙があります。
実は画仙紙自体そのままではにじみが強いので、
ドーサ液というにじみどめの液体を紙に塗って
これらの画仙紙は販売されています。
にじみどめをたくさん塗ってある場合は
にじみにくい画仙紙となります。
にじみやすい画仙紙
一般的な絵手紙風の(日本昔ばなしの絵柄のような感じの)
味のある絵柄が描きやすい画仙紙です。
野菜などを描く時に向いています。
逆に、季節の花の絵のように
繊細にお花の種類を書き分けたいときには
色がにじみすぎて向いていません。
描きこなせるようになるとカッコいい絵が描けるのですが、
今までたくさんの初心者の方を見てきて感じるのは、
最初の最初に使う画仙紙としてはむずかしいかな、ということです。
にじみにくい画仙紙
野菜の絵手紙などの、大まかな普通の絵手紙を描く際にも使えますし
お花など繊細な絵手紙スケッチも描ける画仙紙です。
うちの教室では、
30枚入り・税別100円の薦田紙工業の画仙紙を使っています。
100均のセリアさんでも売っています。
ちょっと高級感のあるにじみにくい画仙紙
すこし特別なお友達や、
なにかのお祝いの絵手紙を送る際には
『耳付き』の画仙紙はがきに描くことをオススメしています。
『耳付き』とはフチがふわふわした状態のこと。
たぶん一度は見たことがあると思うのですが…。
②葦ペン・竹ペン
ここでは②葦ペン、竹ペンの解説をいたします。
結論:初心者の方はまだ要らないと思います。
理由:葦ペン・竹ペンはちょいムズ(難しい)・・・。
竹ペンや葦ペンは
墨の「線と文字」を書くために使います。
ひっかきながら描くので、色は塗れません。
普通の筆で書くよりも、
引っかかる感じの筆致になって「味わい」ある仕上がりになります。
初心者の方にはまだ難しいかなあと思いますので、
この項目は飛ばしていただいてOKだと思います。
葦ペン・竹ペンを使う場合、
「ややにじみやすい」「にじみやすい」ハガキを使うと良いでしょう。
そのほうが竹ペンで描く味わいが引き出せます。
うちの教室では
割り箸をけずって先をトガらせて自作する方もいらっしゃいます。
そういった自作の割り箸ペンでも
葦ペン竹ペンと同じような面白い作品が描けます。
わざわざ買わなくても、
割り箸自作できそうな方は
それいい、と私は思います。
③筆
結論:色を塗る筆は安い筆でも大丈夫
理由:『弘法筆を選ばず』よっぽどボロボロの筆じゃなければ描けるから
彩色用の筆として、ナイロン丸筆があると良いです。
野菜などを描くふつうの絵手紙を描く際には
線描にも色塗りにも使えます。
ナイロン筆は、動物の毛の筆よりもコシが強いので、
花の絵手紙のような繊細な『絵手紙スケッチ』
を描くときにも細かく描けて便利です。
筆の太さとしては、
4号の丸筆・8号の丸筆の2種類
があれば大丈夫ですね。
野菜などふつうの絵手紙を描く場合でしたら、
8号のほうだけ数本あれば大丈夫です。
(写真:彩色用のナイロン丸筆4本セット。
具体的に、太さのサイズは4号の丸筆と8号の丸筆の2種類があればOKです。)
ダイソーなど100円ショップで売っている
「ナイロン丸筆セット」で十分です。
使いやすいです。
ただショップによっては在庫の無いお店も多いです。
その場合は別売りのものを1本ずつ揃えていけばOKです。
豆知識 動物毛の筆・ナイロン筆の使い勝手のちがい
筆は一般的に動物の毛が主流ですので、動物毛の大小の丸筆を使ってもOKです。白い毛の筆は柔らかく、茶色い毛の筆は固めです。しかし繊細な『絵手紙スケッチ』を描く場合には、動物の毛の筆はやや使いにくいかもしれません。というのも、描いていると長い穂先が『遅れて』ついてくるので思った場所に穂先が行きにくいからです。
そのため実は『安いけれどもコシの強いナイロン筆が使いやすい』という矛盾した状況があります。
ナイロン筆は、動物の毛の筆(ナイロン筆よりも高価)に比べると『絵具の含みが悪い』という弱点があります。ですので、ひと筆で色を塗らず何度かパレットから絵の具をすくうようにして塗りましょう。
『ぺんてる ネオセーブル0号丸筆』がおすすめ
私は10年以上、
計数万枚絵手紙を描いてきまして
数十種類の筆を試しました。
今のところ一番使いやすい
『輪郭用・文字用』の筆はこれだなあ、というものがあります。
『ぺんてる ネオセーブル0号丸筆』です。
お花などの繊細な『絵手紙スケッチ』に向いている筆です。
穂先が長いので、筆を寝かせて描けば『太い線』も描けます。
筆を立てて描けば『細い線』も描けます。
コシが強くて、
筆先が遅れてついてくるということもありません。
私はこれまでにもう400本くらい使っている愛用の筆です。
(写真)ぺんてるネオセーブル0号丸筆
しかしこの筆には弱点があります。
半年くらい使っていると
穂先がどうしても曲がってくるんです。
メーカーさんにも数年前に
たくさんの筆の写真をお見せして相談したのですが、
まだいま現在のところ
どうしても曲がってしまいます。
しかしそれでも、この筆はとても使いやすいです。
そこの弱点さえ許容できる方であれば
十分活躍してくれる筆かなと思います。
おすすめです。
④簡易パレット
ここでは④簡易パレットについて解説いたします。
結論:あると便利
理由:色の混色にも使えるし、墨入れにも使えるから。(※でもデメリットも有り)
無くても良いですが、
あったほうが良いです。
絵の具を軽く混色する際や
墨汁を入れるために使用します。
ハガキよりも小さいサイズのパレットが良いです。
(写真:簡易パレット。これは10枚も入っています。)
お店にパレットが無かった場合は
新聞や雑誌をパレット代わりにしても良いです。
意外と新聞紙をパレット代わりにしたほうが、
筆の水を適度に紙が吸ってくれて
『自分にあった水分量が分かってくる』
というメリットさえあります。
実は普段私はそうしております。
ただし、デメリットがあります。
簡易パレットは、軽すぎて
不安定なのがデメリット。
ちょっと手がぶつかったくらいでも
吹っ飛んでテーブルが汚れます(笑)
墨をこぼさないよう
気をつけましょう!
⑤梅皿(パレット)
ここでは⑤梅皿について解説いたします。
結論:あると良いです
理由:混色にも、墨入れにも使えるから。また、陶製梅皿は重くて安定しているので墨をこぼしにくいです。
無くても良いですが、あったほうが良いです。
絵の具を軽く混色する際や
墨汁を入れるために使用します。
絵手紙サイズですのでじゃまにならない
『小さい梅皿」がおすすめです。
(写真:梅皿は日本画用のいわゆるパレットです。これは墨汁が真ん中に入った状態の写真です。)
陶器製ですので
プラスチックのパレットとは違い
汚れが落ちやすいです。
またプラスチック製のパレットは
ちょっとぶつかると飛んでいってしまって
絵の具がこぼれてしまいますが、
梅皿は陶器製であるため
ある程度の重さがあり動きません。
⑥青墨液(墨汁)
ここでは⑥青墨液(墨汁)について解説いたします。
結論:まずは小学校の書道の墨汁でOKです!
理由:水を混ぜれば濃淡も表現できるから
墨は必要です。
墨を使って絵手紙の輪郭線を描き
文字を書きます。
最初は固形の墨を磨らずとも
墨汁液で十分です。
ご自宅に小学校の書道で使ったような
簡易的な墨液が残っているという方は
それをお使いいただければOKです。
結論:絵手紙に慣れてきたら『青墨液』がおすすめ
理由:真っ黒の墨より濃淡が出しやすく、趣きがあるから
当絵手紙教室では写真の『墨の精 青墨液』を使っています。
青墨は真っ黒な炭と違って
やや薄いやわらかい感じがします。
青みがかった色をしているといわれます。
(赤みがかった墨は茶墨といわれます。)
青墨に水を入れて濃度調節をすると
作品の濃淡の表現が味わいあるものになります。
やはり真っ黒の墨よりも
面白みがあると思います。
その他にも、当絵手紙教室で『墨の精 青墨液』を使う理由があります。
それは片付けがしやすいところです。
教室で大人数で墨を使うと
流し台で墨が流れにくくなったり
道具についた墨の洗い流しに
時間がかかったりします。
しかしこの『墨の精 青墨液』は(メーカーさんに電話したところ)
水で洗い流しやすい成分を含んで製造しているとのこと。
そのため片付けがしやすいのです。
そのかわりに普通の墨液と違って
成分が分離して沈殿するので
1ヶ月に1回位はボトルを振って
青墨を撹拌する必要があります。
(そうしないまま上澄みだけを使うと
墨が薄く感じてしまいますよ!)
実はそれで私はメーカーさんに電話して
「最近、青墨が薄くなりましたか?」
と聞いた所、上のような理由を教えてもらえたのでした。
⑦簡易的な絵の具
ここでは⑦簡易的な絵の具について解説いたします。
結論:まずは100円均一の絵の具でOKです!
理由:描いた仕上がりは、顔彩絵の具とほぼ差がないから
(写真)簡易的な水彩絵の具。5色~8色あれば充分です。
はじめは安い絵の具で十分です。
少なくとも、赤・青・黄・緑色があれば良いでしょう。
ほかに白・濃い緑・だいだい色・水色まであれば充分です。
描きあげた絵手紙の発色も、
TV番組でよく見かける顔彩絵の具とほとんど違いがありません。
こういった簡易的なチューブ式の水彩絵の具は
スーパーマーケット・文房具屋さん・100円ショップ
などでよく販売されていますね。
チューブ式絵の具のデメリットはあります。
まず、顔彩絵の具に比べて片付けが面倒なことです。
水彩絵の具を使う時の注意点ですが、
必ずパレットや梅皿(④章や⑤章)が必要になります。
そして絵手紙を描き終えたら
パレットや梅皿をきちんと洗う必要があります。
あとは一般的に、安い絵の具ほど
日に焼けたときなどの色の退色が早いこと、
があります。
まずは100均の簡易的な顔彩絵の具でOK
顔彩絵の具について解説します。
顔彩絵の具を使う一番のメリットは
使いやすさと、片付けのしやすさ
にあります。
(写真)100円ショップのダイソーの顔彩絵の具。2020年に撮影。
使いやすさ
写真を見るとお分かりいただけるように
顔彩絵の具は初めからパレット状に
絵の具が出ています。
ですのでパレットのように
そのまま絵の具を混ぜながら使うことができます。
汚れたらティッシュペーパーを湿らせて
拭けばお手入れすることができます。
片付けのしやすさ
写真を見るとお分かりいただけるように
パレットを別途必要としません。
そのため片付けがとても早いので
楽なのです。
絵の具のフタをポンと閉めるだけで
片付けが完了します。
さて。
上の写真の『ダイソーの顔彩絵の具』の
使い心地についてですが
数年前よりも質がずいぶんと
良くなっておりました。
昔の100円均一の顔彩絵の具は
絵の具が溶けにくくて
色が出なくて、使いにくかったのです。
が、現在の顔彩絵の具はとても使いやすくなっています。
豆知識 顔彩絵の具についての詳しい解説
さて、このダイソーの顔彩絵の具と、画材屋さんで買った2000円前後の顔彩絵の具の違いを、私なりに使用して比べてみました。すると100均の絵の具は絵の具が乾いた後に絵を指でこすると、若干指に絵の具が移りました。おそらく糊を弱くしてコストダウンしているのでしょうね。また、やや色が全体に白っぽいとは感じました。染料または顔料の含有量を少なくしているか、もしくは質を少し落としてコストダウンしているのかもしれません。日光にあたったり長い年月を経たりすると、絵の具で描いたところが色あせてしまうということはあるかもしれませんね。しかし100円均一で買った絵の具なのに、十分なコストパフォーマンスだと感じました。そのあたりのデメリットは許容範囲だと感じました。
⑧おすすめ絵手紙顔彩絵の具12色
ここでは⑧おすすめの顔彩絵の具12色について詳しく解説いたします。
結論:しっかり描きたい方は、顔彩絵の具を買ったほうが良いです。
理由:安い水彩絵の具よりも、退色(変色)が少ないから。水の付いた筆で撫でるだけですぐ絵の具に変わり、準備が楽だから。フタしてしまうだけなので、片付けがすごく楽だから。
下の段:顔彩絵の具の色の入った器を、ひとつずつ裏面が見えるようにひっくり返したところです。裏面に絵の具の色が書かれていることがわかります。(メーカー名:吉祥)
絵手紙教室くぼ田では
絵手紙の題材として
季節のお花を描くことが多いです。
お花を描くときは
お花によく使われる色があります。
葉っぱには緑色をよく使いますし
幹や枯れ色には、茶色(岱赭(たいしゃ))や赤紫をよく使います。
お花には、赤や山吹、紫(青紫)や群青をよく使います。
また、チューブ式の水彩絵の具ではなく
顔彩絵の具を使う理由もたくさんあります。
顔彩絵の具は、水の付いた筆で撫でるだけですぐ絵の具になり楽です。
毎回水彩絵の具から混色してそれらの色を作るのも大変ですし。
また、水彩絵の具はパレットや梅皿のお掃除が大変です。
顔彩絵の具は、フタをするだけなので、片付けがすごく楽なんですよね。
そのため当絵手紙教室では
顔彩絵の具を使用しています。
ただ一般で販売されている、
顔彩絵の具の12色セット・18色セット・24色セット・35色セット・48色セット
には上記の色の組み合わせのものがありません。
よく使用する山吹色や赤紫色が入っていないんですよね・・・。
それだけ個別に買う必要があるんですね。
そうなると、その色だけ箱に入らないので、
なんだか気持ち悪いんですよね・・・(笑)
※60色セットでしたら、
当教室でおすすめ12色の全ての色が含まれています。
そこで当絵手紙教室では、
大変ですが一色ずつ別個に購入して
箱に入れ換えて
生徒さんにお使いいただいております
(生徒さんは手ぶらで参加できる絵手紙教室です。)
私がいままでたくさんの種類の
顔彩絵の具を試した結果、
みなさんで平均して使いやすい色を
おすすめ絵手紙顔彩12色として選定しました。
その色の一覧が下記になります。
絵の具のメーカーは
吉祥(きっしょう)さんという
日本画の画材メーカーさんです。
色の名前の左にある数字は、絵の具メーカー:吉祥の商品管理番号です。
この画像をプリントアウトしてお買い物の時ににお役立て下さい。
- 群青(ぐんじょう)=濃い青。アヤメなど青い花によく使います。
- 紫(むらさき)=青い紫。桔梗などの落ち着いた花の色によく使います。
- 青瓷(せいじ)=深緑色。葉っぱの濃い部分によく使う色です。
- 紅梅(こうばい)=きれいな赤。ダリアや梅などに使います。胡粉を混色して桃色を作る際にもよく使います。
- 赤紫(あかむらさき)=蘭などの洋花でよく使う色です。ほうれん草の根元など野菜にも使う色です。混色して作るのが難しい色なので初めから用意しておくとよいです。
- 山吹(やまぶき)=濃い黄色。2番めによく使う色です。レモン色だと花や食べ物・生き物の色として使う時に軽すぎますが、この山吹色だったら水で色を薄めてもいろんな絵に使えて何かと便利です。
- 岱赭(たいしゃ)=濃い茶色。黄土(おうど)との濃淡表現で競演する色です。枯れ色や幹の色や土の色など幅広く使う色です。花や葉っぱの枯れ色にも使うことがあります。
- 胡粉(ごふん)=白色。一番良く使う色です。この絵の具はあらかじめ複数買っておいたほうが良いかもしれません。各色との混色して薄い色を作る時に活躍します。白色を単独で使う時はあまりありません。白色の表現は色を塗らずに、紙の色を残して活かす描き方をするからです。
- 若葉(わかば)=黄緑色。雨上がりのみずみずしい葉の色や、若葉を描く際によく使います。
- 黄土(おうど)=薄い茶色。岱赭(たいしゃ)との濃淡表現で競演する色です。幹の濃淡や土の濃淡に活躍する色です。野菜についた土の色などでも使う色です。
- 朱(しゅ)=朱色。3番めによく使う色です。秋になる実の色、生き物を描く際によく使います。また野菜や、洋服、鳥居など日本古来のものなど何かとよく使う色です。
- 白群(びゃくぐん)=水色。色の特性として他の色との混色には向きません。濁った色になってしまいます。白群は単独で使いましょう。空や海や川、遠くの風景、ガラスなどを描く際によく使います。影の色にも実はよく使います。
上記の12色はセット販売されていませんので
私は1色ずつカートに入れることを
12色分の12回繰り返して
1組分購入し教室で使用しています。
絵の具箱は単品で売られておりませんので、
私はセット販売の顔彩絵の具を買って
中身を入れ替えて
教室へ持ち運びしています。
しかしそれでは捨てる顔彩絵の具が出てしまい
もったいないです。
ご自宅でご使用になる際は
和菓子の空き箱などを
入れ物に代用すれば十分です。
- 個別での購入は正直面倒です。ですので個別注文が面倒な方には上記のおすすめ12色が全部含まれている吉祥顔彩60色セットというものがあります。しかし正直なところ、こんなに沢山色を揃えても、使わない色のほうが多いです。60色セットは外でスケッチする際には持ち運びが大変なのでお薦めはしません。60色はご自宅用向きです。
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結論:花の絵手紙を描きたい方は、あらかじめ上記主要色は買っておきましょう!
結論:花の色を顔彩で混色するのは大変。混ぜるたびに色味が変わるのはよくあることです。
補 足
- 黒色が必要な時は、当絵手紙教室では墨液(青墨液)を使用しております。もちろん黒(くろ)の顔彩絵の具を購入してお使いいただいても良いです。
- 人の顔や手などを描く時には、うす橙色(旧通称:肌色)が必要となりますね。その場合購入すべき顔彩絵の具の色は『肌色』ではなく、『曙色(あけぼのいろ)』という色がおすすめです。単色販売の『肌色』は色が強すぎて使い勝手があまり良くありませんでした。曙色は赤ちゃんのお肌みたいなピンクっぽい感じの色です。『曙色』を塗り、ほっぺたの部分などは曙色の上から朱色をところどころ重ね塗りすると血色の良いかわいい感じにかけます。『曙色』は64色セットにも入っていない特別な色のようです。
- 曙色は自分でも混色すれば作ることもできます。胡粉に山吹を一滴、そして朱も一滴入れれば曙色となります。比率としては、曙色=胡粉8:山吹1:朱1、くらいの感覚です。
- 『曙色』の注文だけは別のページからの注文となるようです。絵の具メーカーさんにとって特別色だからのようですね。一応リンクを貼っておきます。楽天のみ販売されているようです、こちらから。
⑨簡易水入れ
ここでは⑨簡易水入れについて解説します。
結論:水入れは、なんだってOKです
理由:自宅で描く分には格好つけなくて大丈夫だからです!(笑)
筆洗用として水入れは必ず必要です。
ご自宅にある不要なコップや
紙コップで代用すれば良いでしょう。
上記の『おすすめ絵手紙顔彩12色』の中で述べましたように
白群(びゃくぐん:水色)は
他の色と混色しないほうがいいので、
水入れは2,3個用意しておいたほうが良いでしょう。
⑩折りたたみ式 水入れ
ここでは⑩折りたたみ式 水入れについてご紹介いたします。
結論:小さく畳める水入れは便利。
理由:旅先、スケッチへも持ち運びが楽だから。自宅でも使えるから。
筆洗用として水入れは必ず必要です。
ご自宅にある不要なコップで
代用すれば良いでしょう。
上記の『おすすめ絵手紙顔彩12色』の中で述べましたように
白群(びゃくぐん:水色)は
他の色と混色しないほうがいいので
水入れは2,3口に別れていた方が良いです。
また当絵手紙教室では
この折りたたみ式水入れを使用しております。
上の写真の通り片付ければ
小さく重ねられます。
持ち運びに便利ですので
旅行先などにも持参でき重宝します。
⑪墨入れ
ここでは⑪墨入れについて解説いたします。
結論:あると便利です!
理由:陶製の梅皿は重くて安定しているから。墨入れにも絵の具を混ぜるのにも使える。墨をこぼした事のある方なら「安定」の大切さがわかると思います(笑)
墨を入れる器は必ず必要です。
できれば2皿あると良いです。
墨を水で薄めるための皿と、
墨をそのまま入れる皿。
ですので上の写真のように、
はじめからプレートが分けてある
梅皿やパレットがあれば便利ですよね。
これ1つで用が足りますからね。
⑫キッチンペーパー・テッシュペーパー
ここでは⑫キッチンペーパー・テッシュペーパーについて解説いたします。
結論:ちり紙だったら何でもOKです。
理由:水分を吸い取ることができれば、作品に違いは出ないからです。
キッチンペーパー
またはティッシュペーパーは必ず必要です。
筆につけすぎた余分な水を
吸い取らせるために使います。
また絵の具を塗りすぎたときに
絵の具を吸わせる際にも使用します。
顔彩絵の具は絵の具を塗りすぎた時、
その上から胡粉(白の絵の具)
を塗り重ねて白くするというようなことはしません。
絵の具を塗りすぎた部分に
水をつけて30秒ほど待った後に
キッチンペーパーやティッシュペーパーで
その部分を押さえつけ、
その後にそっと離すと
余分な絵の具をかなり吸い取ることができます。
とても役に立つ道具なのです。
注:水をのせる時は紙をこすらないで下さいネ!
紙が毛羽立ってしまいます。
水をそっと乗せる感じです。
⑬毛氈・フェルトの下敷き
ここでは⑬毛氈(もうせん)・フェルトの下敷きについて解説いたします。
結論:1人で描く時は、毛氈はいらないです。
結論:新聞紙で十分代用できるから。
下敷きとしての毛氈は、
家で描く分には無くて大丈夫です。
新聞紙でOKです。
教室で描く時は毛氈があると
「さあ描くぞ」
という気分のスイッチが入りますし、
明るい雰囲気が出ますので使用しています。
私の好みなだけなのですが、
一般的な黒い毛氈や緋毛氈ではなく
カラフルなフェルト生地を使用して楽しんでいます。
教室では
隣の人同士が異なる色になるようにして
カラフルな雰囲気を楽しんでいます。
⑭筆巻き
ここでは⑭筆巻きについて解説いたします。
筆巻きはあったほうが便利です。
結論:爪付きの筆巻きが良いです。
理由:筆の穂先が何かにぶつかって痛むという心配を、しなくて済むから。
筆巻きは、
筆をぶら下げて保管する方や、
ペン立てなどに立てて筆を保管する方には
必要ないです。
筆巻きは、
筆をどこかにしまって保管する方には必要です。
例えば、フタ付きの箱のようなものに
筆を寝かせてしまっておくと
必ずと行っていいほど
「穂先が曲がったまま」固まってしまうんですよね。
知らないうちに何かに穂先が
ぶつかってるのでしょうね。
もしくは穂先を曲げる妖精というものがいるとか…(笑)
そうするとナイロン筆などは曲がってしまい、
もう使用できなくなるのです。
その点、紐の先に爪の付いたタイプの筆巻きは
周囲を紐で縛って
紐先の爪を引っ掛け留めることによって
筆を固定してくれます。
最近は内部にポケット付きのものがあり、
持ち運びする時に
筆が落下しないようになっていて便利です。
また筆巻きを使えば
筆が密閉されないため通気性が良く、
筆がずっと濡れた状態になることもありません。
筆巻きがあるとかなり便利だと思います。
【注意点】 時々紐の先に爪なしタイプの商品も販売されています。
爪なしタイプは輪ゴムなどを別途持ち歩かなければいけなくて
とても使いにくいです・・・。
↓これは爪付きタイプです。
以上、絵手紙おすすめ道具の記事でした。
絵手紙初心者のための無料お役立ち情報↓
絵手紙教室に参加する。出張絵手紙教室を依頼する↓
東京・王子駅前 絵手紙教室 (第2・4水曜日 15:00~16:15)
⇒詳細へ ⇒お申し込み
埼玉・東浦和絵手紙教室 (第2・4水曜日 9:30~10:45)
⇒詳細へ ⇒お申し込みへ
絵手紙の出張教室を依頼する(グループ絵手紙教室)
公民館や施設、お勤め先、ご自宅などで絵手紙教室が開催できます
⇒詳細へ ⇒お申し込み
以上、本日もありがとうございました。
絵手紙教室くぼ田
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